似たような生活習慣で同じ食生活を送っていても、太る人と太らない人がいますね。
食生活に違いがないように見えるのに、太る人と太らない人の違いがでてくるのは何故でしょうか。
太る人と太らない人の違いとして、一般的に言われるのは「体質」です。
体質にも、いろいろあります。
例えば、胃腸が弱い、過敏性腸症候群である、胃下垂である、などです。
これらの体質の人は、食べた栄養を上手くエネルギーとして吸収することができず、太りにくいといわれています。
他にも、猫背の人は、太ったり痩せたりが極端だと言われています。
猫背の人は、姿勢的に内臓が圧迫されるので食欲が落ちたり、すぐに満腹感を覚えたりします。
また、身体に歪みが乗じるので、筋力不足や骨盤のゆがみを発生させます。
骨盤のゆがみや筋力不足もまた、消化不良や食欲減退を招いたりします。
太りにくい体質の中には、遺伝する体質もあります。
太りやすい人と太りにくい人では、「基礎代謝量」が異なるのではないかと言われています。
基礎代謝量は、人が1日に消費するエネルギーの70パーセントを占めます。
太りにくい人の中には、基礎代謝量が平均よりも100~200キロカロリー多い人がいます。
何
もしていなくても、エネルギー不足になるので太りにくいのですね。
基礎代謝が多くなってしまう遺伝子を持っている人は、全体の16パーセントほど存在すると言われています。
体質の他にも、太りにくくなる原因はあります。
太りにくい人は、食事に集中していなかったり、良く噛んで食べていなかったりします。
食事を良く噛まずに食べることは、消化を悪くします。
食事をするとき、最初に行われる消化活動は口の中の咀嚼です。
良く噛んで食べることで、食べ物が胃に送られたとき消化を助けます。
良く噛まずに食べることは、食べ物の消化をしにくくすることと同じなのですね。
そして、食事に集中せずながら食べることも消化の妨げになります。
集中して食事をとると、副交感神経が優位に働くことになり、消化吸収が促進されます。
しかし、ながら食べをすると交感神経の方が優位になってしまうため、胃が消化の準備をきちんと出来ない状態になってしまいます。
太りにくい人の体質にも理由があることが判りますね。
でも、「では太りにくい体質の人と同じことをすれば痩せられるのか」と言われると、そうではありません。
太りにくい人も太りやすい人も、胃腸の消化吸収能力に問題があることが多いです。
太りにくい人も太りやすい人も、その体質を改善したいのならば腸内環境を整えることと、体のゆがみを解消することを優先して下さいね。
太る人と太らない人の違いを知って、健康的に太っていきましょう。